療養費制度
厚労省は、より薄く、より強度があり、より適合の良い義歯を望まれる方には、総義歯の金属床に限り、自費診療分から約4万5千円程度割引ける保険外併用療養費制度を設けています。
金属の薄くて軽く、丈夫という特性を生かし、かつ違和感のない吸い付きの良い入れ歯を作るのには高度なテクニックが必要です。自費診療での義歯作製には、保険診療によるレジン床のおよそ10倍以上の治療時間(当院比)と技工料、材料を要します。財政の事情から局部義歯(歯がある顎に入れる義歯)については、残念ながら療養費制度は適用されません。
適合の良い金属床義歯
金属床義歯は、特殊なロウを使用し、しっかりした型取り、咬合の採得をすれば長期に違和感も少なく、将来、多少痩せても微調整ですんでしまいます。
よい入れ歯は噛めば噛むほど吸いつき、痩せにくく、また噛む力も増やしていきます。当然、脳の活性化やダ液の分泌が促進され、おいしく食べることができます。
金属床の設計には、現在のお口の状態から今後起こりうる状況の変化を予測して修正、修復出来る様計画します。またインプラント治療との優位性の比較、又は併用等を検討します。
長持ちし違和感をなくす型取り
金属床には全症例コンパウンド機能印象法を、下顎の部分入れ歯にはアルタードキャスト法(噛み込んだ時、入れ歯の沈み込みを少なくする型取り法)を用い、よりゆるみのない義歯を作製します。
型取りの最終段階では、患者さんご自身で義歯の吸着を確認して頂いてから作製いたします。
個性的な歯並び
保険義歯の7割が技工料金と材料費とされていますが、自費診療においては、個性にあった歯並びを一本一本、納得がいくまで綺麗に並べることが出来ます。
以前歯が揃っていた頃の写真があれば参考になります。
定期的なメンテナンス
義歯には時間の経過とともに、歯肉の痩せ、沈み、或いは噛み合わせの変化によるぐらつき等様々な問題が起こります。
金属床義歯が保険診療での義歯と比べて数倍歯ぐきの沈下や、留め金を架けている歯への負担が少ないとはいえ、装着後は定期的なメンテナンスをお勧めしています。噛み合わせのチェックや残存歯の清掃等で、義歯は格段に長持ちします。もし裏打ちによる修正が生じた場合は、総義歯の場合、約5千円程で元の噛み合わせに戻ります。多くは翌日お返し出来ます。
ブレードティース
オプション選択可
総義歯学の大家、B.レービンやソーシンが考案した咀嚼効率を高める刃のついた人工歯。上顎の奥歯に埋め込むことにより、今まで噛み切れなかった繊維性の食べ物がよく噛めるようになります。その分歯肉への負担が軽減され、歯ぐきの痩せ防止に繋がります。
希望により各種ブレードティースを選択します。